2015年3月25日水曜日
ムーミン 南の海で楽しいバカンス Muumit Rivieralla
海外版らしいアニメーション表現!
この色彩はやっぱり海外のモノ。
あのトーンは日本にはない。
ファミリーでも観れるけど、けっこうオトナ向けな、人生経験を積んだひとの話だったりする。
原作者トーベ・ヤンソンの生誕100周年を記念して制作された本作。
監督はフランス人のグザヴィエ・ピカール。企画段階ではハリウッドの大手スタジオからも声がかかっていたみたいだけど、手描き表現と芸術性にこだわったピカール監督に白羽の矢が立った。
ムーミン一家は南の海リビエラへバカンスに行くことに。ムーミンとムーミンママをよそにフローレンとムーミンパパは、バカンス地のセレブの御曹司や、貴族とパーティに明け暮れて、気持ちはバラバラに。
フローレンお嬢さんがかなり俗っぽい。そんなキャラだったんだ。
贅沢な暮らしにのめり込んでいくことで、ムーミンたちの普段のスローライフが逆に際立って見えてくる。
豪華なリゾート地の浜辺にあるボートの下に暮らすなんて。
ボヘミアンに憧れる貴族からは褒められるものの結局は彼もその暮らしを受け入れることはできないのだ。
さま〜ずの二人の声優もいい感じだった。
<作品概要>
「ムーミン 南の海で楽しいバカンス」 Muumit Rivieralla
(2014年 フィンランド 77分)
監督:グザヴィエ・ピカルド
原作:トーべ・ヤンソン
出演:(声)高山みなみ、大塚明夫、谷育子、かないみか、子安武人、佐久間レイ
配給:ファントムフィルム
2015年3月24日火曜日
女神は二度微笑む KAHAANI
新生インド映画を代表するような一作
最近のインド映画は、歌わない、踊らない、2時間くらい、と今までのインド映画の特徴に当てはまらない作品が続々と登場して日本でも公開タイトル数が増えてきている。
あの大勢での一糸乱れぬダンスシーンが癖になっている人には物足りない、というか完全に別ジャンルなのが最近のインド映画。
インドのライフスタイルが変わりつつあるのか、それとも外国輸出を意識してなのかは分からないけれど、レベルが高いことは間違いない。
「マダム・イン・ニューヨーク」、「スタンリーのお弁当箱」、「めぐり逢わせのお弁当」などミニシアターながら日本でもヒット作が多く、「きっと、うまくいく」はその中でもかなりの大ヒットとなった。
妊婦のヴィディヤーは、行方が分からなくなった夫を探しに遠くロンドンからコルカタに訪れる。警察署で出会ったお人好しの警察官ラナとともに独自の捜査を始めるが、誰も夫の存在を知らないという。闇社会の影がちらつき警察上層部からも横槍が入る。一体何が起こっているのか、捜査を進めるにつれ二人は危険に巻き込まれていく。
原題のKAHAANIとは物語の意。
それにしても、よくできた脚本。
さっそくハリウッドリメイクが決まったというのも納得。
最後まで予断を許さない本格的なサスペンスで、今までのインド国産になかったタイプのまさに新生インドを代表するような作品。
インファナルアフェアもそうだったけど、その香港ならではの感じが良かったのだけど、今回もコルカタ(カルカッタ)の雑多な街の感じや民族的な発音の話とか異国を感じさせてくれる要素にみごとにストーリーが溶け込んでいるからいいのだ。
<作品概要>
「女神は二度微笑む」 KAHAANI
(2012年 インド 123分)
監督:スジョイ・ゴーシュ
出演:ヴィディヤー・バーラン、パラムブラト・チャテルジー、ナワーズッディーン・シッディーキー
配給:ブロードウェイ
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