2013年12月19日木曜日

箱入り息子の恋


星野源がキモい! キモさ全開で好演する“箱入り息子”

コミュニケーションが下手で友達もいない、外見もパッとせず絶対にモテないタイプ。これといった趣味もない“箱入り息子”を星野源が自然に演じていた。星野源はこれが映画初主演。ドラマや映画にはちょこちょこ出ている彼だけどアーティストとして、俳優として急に露出が増えたのはここ最近なので、はじめてこの作品で星野源に触れた人はどんな役者だと思っただろうか。実は結構イケてるミュージシャンです。

市役所に勤め、徒歩圏内の自宅と職場の往復だけで日々を過ごす主人公の健太郎35歳(彼女いない歴35年)が、ある日盲目の美少女に恋をする。
その日から、自宅と職場の往復だけでない健太郎(星野源)の新たな日々が始まっていく。 

まさに、ボーイ・ミーツ・ガール! だけどお互いちょっとワケあり。
外見がイケてなく、内気で人付き合いができない健太郎だけど、目が見えない奈緒子(夏帆)にとって見てくれはどうでもいいこと。本当に内面のやさしさを理解できる人だ。 そんな菜穂子にドンドンと惹かれていく健太郎。手を握ることさえ戸惑う純情ぶり。吉野家で牛丼の頼み方を教えたり、不器用さ全開なデートで笑わせる。 順調そうに思われた矢先、奈緒子の父親が壁となって立ちはだかる。だけど恋愛経験が全くない人が急に恋愛にハマってしまった“危うさ”と“勢い”で、彼はひたすら突き進んでいく。


笑って、ちょっと泣けて、小気味よい作品と思いつつ後半はかなりスピードアップ、案外と山あり谷ありな展開になっていく。ほのぼのした雰囲気とは裏腹に星野源の裸姿や夏帆とのベッドシーンなど、一筋縄ではいかない作品になっていた。


健太郎の爬虫類的なキモさは、部屋で飼っているカエルとかぶる。最初は鳴きまねを得意そうに披露してたが、最後はカエル人間ばりになっていた(笑)

そんな星野源だけど本当はすごくかっこいいアーティスト。
SAKEROCK(サケロック)の中心メンバー。最近はソロ活動が中心で、俳優業や執筆業、ラジオのパーソナリティなど幅広く活躍。(くも膜下出血で一時休業、徐々に復活)
だけど、やっぱりSAKEROCKが最高!


ちなみにSAKEROCKのメンバーにはハマケンこと浜野謙太も在籍。
彼も俳優活動をしていて、「婚前特急」や「体脂肪計タニタの社員食堂」に出演し、その愛嬌あるキャラクターと独特の存在感でブレイクしている。
ハマケンのバンド「在日ファンク」も面白い!



<作品概要>
箱入り息子の恋
(2013年 日本 117分)
監督:市井昌秀
出演:星野源、夏帆、平泉成、森山良子、大杉蓮、黒木瞳、竹内都子
配給:キノフィルムズ


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