2014年12月2日火曜日
フューリー FURY
戦車が主役!
ブラッド・ピットが主演と製作総指揮を務める本作。ブラピは、脚本を読んですぐに出演を決めたのだとか。
そんな本作の企画を発案したのは、監督・脚本のデヴィッド・エアー。元軍人という異色の経歴で、トレーニング・デイ」、「S.W.A.T」などの脚本やシュワちゃん主演の「サボタージュ」の監督をしている。その作品群をみるとなんとなくそのキャリアが伝わって面白い。
1945年、ドイツ戦線。終戦間際の時期にナチス・ドイツの猛烈な抵抗の中、FURYと銃砲にペイントされた戦車に乗り込む、コリアー軍曹のチームは、欠員に戦闘経験ゼロの新米兵を加入させ、危険な作戦に挑んでいく。
戦闘シーンの臨場感はすごい。
“戦車”にフォーカスしたところが新しい。戦車同士の戦闘シーンは手に汗握る。しかもドイツ軍のティーガーという戦車は装甲が厚く、味方の銃弾を全部跳ね返してしまう。
監督のこだわりで、ヨーロッパ中のコレクターから“ホンモノ”の戦車を借り受けて、英国ボービントン戦車博物館所蔵の世界にたった一台のティーガー戦車も撮影に使用した。
戦車内の細部にこだわるところが戦車マニアにも必見のポイント。
それと、気になったのが銃弾の軌道。
銃弾の軌道が色づけされて鮮明に描かれているんだけど、敵と味方でその“色”が違う!
味方は赤い軌道で、敵は緑色の軌道になっている。
この演出によって激しい銃撃戦の中でも撃っているのか、撃たれているのかの状況は瞬時に分かる。
他にはない初めての演出ではないだろうか。
だけど現実とは違うその“分かりやすさ”は逆にゲームっぽい印象を与えてしまい、リアルな戦争という生々しさの邪魔をしてしまう気もした。
新米兵を演じたのは、ローガン・ラーマン。
どこかで見たことがあると思っていたら「ウォールフラワー」のチャーリーだった。
ウブで汚れを知らないその雰囲気は荒くれ者ぞろいのFURYのチームでいいアクセントになっている。
キャストでは、シャイア・ラブーフも出ているが、クリント・イーストウッドの息子のスコット・イーストウッドもさりげなく脇役で出ていたりする。
それにしても、50代とは思えないブラピの肉体美は素晴らしい。
<作品概要>
「フューリー」 FURY
(2014年 アメリカ 135分)
監督:デヴィット・エアー
出演:ブラッド・ピット、シャイア・ラブーフ、ローガン・ラーマン、マイケル・ペーニャ、ジョン・バーンサル、ジェイソン・アイザックス、スコット・イーストウッド、アナマリア・マリンカ、アリシア・フォン・リットベルク
配給:KADOKAWA
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