2015年6月2日火曜日

ディオールと私  Dior and I


ラフ・シモンズの素顔、メゾンの内側、コレクションの裏側

ひとつのコレクションができるまで。
たった1日のイベントを成功させるため、そこにはあらゆる人と才能が集まって、それでもギリギリまで、ホントにギリギリまで考え抜いて、もちろんトラブルも大発生で、生のドラマだから面白くて、いろいろあったから最後のコレクション当日は感動してしまう。


老舗高級ブランド、クリスチャン・ディオールの新しいデザイナーに就任したのはオートクチュール未経験のラフ・シモンズ。しかも、通常は半年はかかるという次のコレクションまでの準備期間は、なんとわずか8週間! メゾンの内側に入り込んだドキュメンタリー。


映画「イヴ・サンローラン」を観ていただけに、ディオールの現デザイナーによる"現在進行形"が知れるのは面白い。
ラフ・シモンズの人となりも女性的な感性があって納得感あり。

コレクションの会場自体、そのままでもかなりいいロケーション。
それを生花だらけにするアイデアとかすごい。
アーティストってギリギリまで創るんだな、やっぱり。
周りは本当に大変。。。


ひとつのコレクションをつくるのも大変だけど現場の大変さは「通常業務」をやりながら並行してコレクション業務も進めること。

通常業務とは顧客から注文された服をつくることで、それでお金をもらって商売している訳で、そこは絶対にはずせない。
だけど、デザイナーからはどっちが大事なんだと怒られる。
ん〜、かなりの板挟み。


アナ・ウィンター、シャロン・ストーンなどセレブリティが見守る中、緊張のコレクションが始まる。
苦労を見てきただけに最後はラフ・シモンズと同じように感動してしまう。

この映画の特徴は、ひとつのコレクションができるまでの裏舞台や、職人たちの素顔、老舗メゾンの内側を覗き見ることができること。
ファッション好きでなくても楽しめるドキュメンタリー。


<作品概要>
ディオールと私」  Dior and I
(2014 フランス 90分)
監督:フレデリック・チェン
出演:ラフ・シモンズ
配給:アルシネテラン、オープンセサミ

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