キモかわいいのか!? チェコ版「トイ・ストーリー」
いまの時代にかなりアナログなアプローチ。
でも伝統的な手法でチェコアニメを届けてくれることに感謝。リアルタイムでこれが観れるのはすごくありがたい。
それにしてもチェコアニメの毒々しさや、キモさのあるパペットアニメの伝統は何なんだろう。
日本のアニメーションとは完全に一線を画している。
屋根裏部屋に収納されたおもちゃたちは、人間たちのいない時間に、思い思いに動き出し、自分たちの世界で平和に暮らしていた。ところがある日、悪の支配者フラヴァによって、みんなのアイドルのポムネンカがさらわれてしまう。さあ大変。おもちゃたちは一致団結してポムネンカ救出作戦を立て、フラヴァの元へ向かう。
人間のいない間におもちゃたちが動き出すのは、まさに「トイ・ストーリー」にもあるような昔ながらのアイデア。でもアメリカとチェコでこうも表現が違うものかと思うととても面白い。
実写を融合させた悪者フラヴァの姿は思わず笑ってしまう。フラヴァの側近のドクトルは何ともキモい。この毒々しい表現はチェコならでは。
もぐらくんのクルテクやアマールカなどカワイイ系もかなりあるけど、このイジー・バルダやヤン・シュバンクマイエルなどダーク系もいてチェコのアニメ作家は面白い。
<作品概要>
「屋根裏のポムネンカ」 Na pude aneb Kdo má dneska narozeniny?
(2009年 日本=チェコ=スロバキア 72分)
監督:イジー・バルダ
出演:ルツィエ・ペルメトヴァー、ボリス・ヒブネル、ウラディミール・ヤヴォルスキー、イヴァン・トロヤン
配給:アットアームズ
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