2014年11月27日木曜日
島の色 静かな声
ゆっくりと流れるそこだけの時間
染織家、石垣明子さんとその夫で三線奏者の金星さんに寄り添ったドキュメンタリー。
西表島でマイペースに昔からのスタイルで暮らす夫婦をみていると本当に自由を感じる。
とても自由でとても豊かな時がそこにはある。
そんな体験ができる不思議なドキュメンタリー。
夏の夜に星空の下で観てみたい作品。
監督は、茂木綾子。もともとは写真家で、現在は旦那さんとともにノマドスタイルで世界を巡る映像作家。
その旦那さんは本作でも撮影に参加しているベルナー・ペンツェル。茂木監督が自身のビデオ作品のことでヨーロッパまで会いに行ったことがキッカケで意気投合し結婚。現在はノマド映像作家夫婦として淡路島に在住なのだとか。
監督はもともと、志村ふくみさんを被写体に映像を撮ろうと思っていたところ、ご本人が高齢を理由に辞退されて、石垣明子さんにたどり着く。(石垣さんが志村さんの弟子だったというのは後から知ったらしい)
とにかく映像がキレイ。
そしてこの夫婦に焦点を当てたことが正解。沖縄・西表島に流れる独特のゆったりとしたとても豊かな時間が流れていく。
途中に都会の風景が差し込まれるのでその対比で"ゆったり時間”が際立つ。
逆に都会の映像は見慣れているはずなのに息苦しく感じるのはなぜだろう。
石垣夫妻のコメントもいい。
誰かのために織ると心がこもり、それは相手にも伝わる。
そういうモノ作りをしていきたい、と。
現代の大量生産には耳が痛い話。
そして、金星さんの歌がいい。
「ピースでは〜、強すぎて〜♪」
サイコーだ(笑)
<作品概要>
「島の色 静かな声」
(2008年 日本 75分)
監督:茂木綾子
出演:石垣明子、石垣金星
配給:silent voice
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