2014年11月5日水曜日
冒険者たち Les Aventuriers
アラン・ドロンとリノ・ヴァンチュラのコンビがサイコー!
やっぱり名作はすばらしい。
昔のフィルムの質感や一瞬途切れる感じとかも合わせて時代を感じられていい。
いまの時代なら危険すぎて絶対にCGにするような冒頭のセスナのシーン。生のスタントでやっているのが分かってしまうから、余計にドキドキしてしまう。
この時代の生のアクションは、CGで何でもできる技術に慣れてしまった“いま”だからとても新鮮に映る。
飛行機乗りのマヌーと、相棒でエンジン技師のローラン。ハンサムで大胆な行動派マヌーと、渋くて計画派なローランは対照的だけど、とても気の合う仲間。
そこにアーティスト志望の美女レティシアが加わり、ひょんなことからアフリカへ宝探しに行くことに。
ヒゲ面のアラン・ドロンも超絶かっこいい!
髪もヒゲも伸び放題、だけどバッチリキマってる。 引き締まった体に黒Tシャツに短パン。シンプルなスタイルだけどすごいマッチ。
リノ・ヴァンチュラも日焼けした素肌にピンクのYシャツをボタン締めずに羽織り、メタボなお腹もなんのその、渋さ全開でタバコをせがむ元パイロットをあしらうあたり、貫禄がありすぎる。
レセプションやカジノにスーツでバッチリきめていく姿や、アラン・ドロンがバイクに乗るときにきているのは、B-3。昔流行ったアメリカ空軍のフライトジャケット。
(ちなみに映画「大脱走」でスティーブ・マックイーンが着ているのは、A-2)
日本版のポスターも味があっていい。
クラシックな映画ポスターはこの手の味があるものが多い。
劇中では、日本人らしきキヨバシ(キヨハシ?)とか言う人物が出てきたり、日本食レストランに言って、箸を使ってすき焼きを食べていたり、意外と日本が出てきて変な感じ。
ラストシーンに出て来る「要塞島」の廃墟っぷりもそうだけど、登場人物にみんな陰のある感じとか、ざらついた映像とか、はかない夢を追い求める男たちの不器用な生き様が、この時代の空気感とマッチしていていい。
<作品概要>
「冒険者たち」 Les Aventuriers
(1967年 フランス 113分)
監督:ロベール・アンリコ
原作:ジョゼ・ジョヴァンニ
出演:アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラ、ジョアンナ・シムカス
配給:大映
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初めまして!私もこの映画は自分にとって特別です。
返信削除どのシーンを切り取ってもかっこよくて、友情の描き方、抑えた恋心の描き方など
何度観てもたまりません。
差し出がましいようですが、マヌーが着ているフライトジャケットはB3ではなくて
米海軍航空隊のM-445であると思います。パッと見似ておりますが、袖口や裾の様子で判ります。これを来てBMWのR-50を駆るマヌーことアランドロンは本当にかっこいいですね!