2014年8月9日土曜日
100,000年後の安全 into eternity
消えない火を手に入れた人類への警告
あの小泉純一郎元首相の主張を脱原発に180度変えたのが、本作で取り上げられたフィンランドの放射線物質処理施設だとか。
この事実を知るとちょっと怖い。
ナレーションは、何だか昔話のような語り口。
「あるとき人類は、火を手に入れて発展した。やがてとても強力で消えない火をも手に入れた。そしてやがてコントロールできなくなり、山奥の誰も入れない場所に埋めたのだった。」
快適な生活や便利さの代償としての放射線物質。これらが無害になるには10万年の月日を要すると言われる。10万年もの間、それを“そっと保管しておく”ことができる場所は、地球上にはないらしい。。。
それは地震や津波、ハリケーンなどの自然災害から火事や戦争などの人的災害によって、保管を脅かされる。この地球上で一番“そっと保管”できそうな場所が、太古から地層が変わっておらず、地震がおきず堅い岩盤の地層で守られたフィンランドの山奥オルキルオトの地下数百メートルに掘られた施設だ。
だけど、10万年後の人類が今の我々の言葉や記号を理解するかどうか分からない、そんな心配をしている専門家たち。放射線物質から燃料が今後取れるようになれば逆にそれは宝の山になるという専門家もいたが、10万年後までも心配しなくてはいけないゴミを出し続けるエネルギーというは、どうなのか。そこにスポットを当て話題を呼んだドキュメンタリー。
<作品概要>
「100,000年後の安全」 INTO ETERNITY
(2009年 デンマーク=フィンランド=スウェーデン=イタリア 75分)
監督:マイケル・マドセン
出演:マイケル・マドセン
配給:アップリンク
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