2014年3月14日金曜日

アメリカン・ハッスル  American Hustle


個性派役者による豪華アンサンブル

クリスチャン・ベールとは気づかなかった。本当に彼は役によって体重の増減が激しい。これだけ痩せて太っての体重差はハリウッド史上でも最上位なんじゃだろうか。そういう意味ではデニーロ越えしてる。
ブラッドリー・クーパーは前作「世界にふたりだけのプレイブック」に引き続きのキレキャラ。そこが監督に気に入られているのだろうか?

1979年、カジノ開発で沸くアトランティックシティ。詐欺師のローゼンフェルドを逮捕したFBIは、カジノの利権に絡んだ汚職政治家たちをおとり捜査に引っかけるため、ローゼンフェルドに司法取引を持ちかける。そして大物政治家たちを次々と逮捕していくのだが。


アメリカで実際にあった「アブスキャム事件」が題材。
クリスチャン・ベールが演じたアーヴィン・ローゼンフェルドのモデルとなったメル・ワインバーグは、2014年現在まだ存命だそうで、6歳の頃から詐欺を働いていたという筋金入りらしい(笑)
エイミー・アダムスの過度に露出された衣装とか、ブラッドリー・クーパーのくるくるパーマとか、クリスチャン・ベールの痛々しいハゲ頭とかビジュアルの演出が過剰気味な感じがしたけど、アーヴィンの役はしゃべり方から何から相当本人そっくりらしい。アカデミー賞にノミネートされるだけはある。

右がホンモノ
今回は役作りで体重20キロもアップ。
「バットマン」ではスーツの似合う相当良い体してますが、本作では愛嬌すらあるみごとなぽっちゃり体型。
以前に激やせで話題になった「マシニスト」では、30キロも減量したそうなので、その差はなんと、50キロ!! この差はハリウッド史上でもナンバー1ではないでしょうか。

「アメリカン・ハッスル」(2013年)
「マシニスト」(2004)
クリスチャン・ベールの変幻自在ぶりもすごいが、他のメンバーも十分個性的。
ジェニファー・ローレンスは十代の頃の映画(「ウィンターズ・ボーン」や「早熟のアイオワ」)がまだ新しいので、一気に大人っぽくなった感じがする。
この個性的な面々がみごとに奏で合っていた。


<作品概要>
アメリカン・ハッスル」  American hustle
(2013年 アメリカ 138分)
監督:デビット・O・ラッセル
出演:クリスチャン・ベール、ブラッドリー・クーパー、ジェレミー・レナー、エイミー・アダムス、ジェニファー・ローレンス、ロバート・デニーロ
配給:ファントム・フィルム

0 件のコメント:

コメントを投稿