ライアン・ゴズリング 孤高のアウトサイダーがホントによく似合う
「ブルーバレンタイン」に続き、デレク・シアンフランス監督とのタッグとなる本作。前作では夫婦、本作では父と子という家族の話がシアンフランス監督のテーマ。
バイクスタントの興行で生計を立てるルークは、偶然出会った元カノが自分の子どもを育てていることを知り、彼女と息子のためにと、やがて銀行強盗にも手を染めていくことに。ルークを追いつめた警官、そしてその息子たちにその因果は引継がれていく。
それにしても、ライアン・ゴズリングはこの手のアウトローがよく似合う! 運転の腕はピカイチだけど社会に馴染めず、やがて惚れた相手のために犯罪に手を染めていく。
「ドライヴ」もそうだっただけにこの印象が強い。
ちょっと前は「ラースと、その彼女」なんてゆる〜い役やってたのに。
そんなカッコいいセリフも出てくる。暴走し始めるルークを象徴する言葉だ。
血の因果が親子二代にも及ぶストーリー展開も面白いけど、映像表現もカッコいい。
カーチェイスシーンのカメラなんかは躍動感がかなりあって迫力満点。
そして、良かったのが俳優陣。
セクシーなエヴァ・メンデスの老けっぷりや、レイ・リオッタの悪そうな存在感。そしてデイン・デハーンがいい。若かりし頃のレオナルド・ディカプリオのよう。
最初は、レオナルド・ディカプリオの再来と言われた「テトロ〜過去を殺した男〜」のアルデン・エーレンライクかと思ったけど違った。
その中でもやはり、ライアン・ゴズリングは光っていた。
<作品概要>
「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」 the place beyond the pines
(2012年 アメリカ 142分)
監督:デレク・シアンフランス
出演:ライアン・ゴズリング、ブラッドリー・クーパー、エヴァ・メンデス、ベン・メンデルソーン、レイ・リオッタ、マハーシャラ・アリ、デイン・デハーン、エモリー・コーエン
配給:ファイン・フィルムズ
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