日本を代表する国際映画祭“東京国際映画祭”
映画祭の位置づけとしては映画のお祭りだけでなく新作の買い付けのマーケットの場でもある。それだけに来場者は一般の映画ファンのみならず、若い才能を探すバイヤー、劇場関係者、映画評論家などの業界人が海外からも訪れる。
前回第25回までは、代表者がチェアマンとして、映画会社GAGAの社長である依田巽氏が務めていたが、今回から角川グループの椎名保氏がディレクター・ジェネラルという新しい肩書きで初代として就任した。
依田さんの時はレッドカーペットではなくグリーンカーペットにしたり、“エコ”なイメージを全面に押し出していた。時代的にも環境問題やエコ活動などが注目されていたので、振り返るとその時の時代背景まで見えて面白い。グリーンカーペットになった時は賛否巻き起こったがインパクトは絶大だった。
今回もグリーンカーペットは継承されている。
<歴代のポスター、プログラム>
<第26回東京国際映画祭 受賞結果>
→結果一覧ページ
◉東京 サクラ グランプリ
『ウィ・アー・ザ・ベスト!』(スウェーデン)
監督:ルーカス・ムーディソン
we are the best! |
『ルールを曲げろ』(イラン)
監督:ベーナム・ベーザディ
◉最優秀監督賞
監督:ベネディクト・エルリングソン
『馬々と人間たち』(アイスランド)
◉最優秀女優賞
ユージン・ドミンゴ
『ある理髪店の物語』(フィリピン)
◉最優秀男優賞
ワン・ジンチュン
『オルドス警察日記』(中国)
◉最優秀芸術貢献賞
『エンプティ・アワーズ』(メキシコ=フランス=スペイン)
監督:アーロン・フェルナンディス
◉観客賞
『レッド・ファミリー』(韓国)
監督:イ・ジュヒョン
◉アジアの未来 作品賞
『今日から明日へ』(中国)
監督:ヤン・フイロン
◉アジアの未来 スペシャル・メンション
『祖谷物語−おくのひと−』
監督:蔦哲一郎
◉日本映画スプラッシュ 作品賞
『FORMA』
監督:坂本あゆみ
今回から新設された「アジアの未来」、こういったところでいかにアジア色を出していけるかが今後の課題。アジアの国際映画祭としては老舗でも後発の釜山国際映画祭に、アジアでの国際映画祭の地位は奪われてしまった。大型スポンサーが降りたり、特色がなかなか出せなかったり迷走を続けていたが、アジアを代表する映画祭になってもらいたい。
<開催概要>
「第26回東京国際映画祭」Tokyo International Film Festival (TIFF)
主催:公益財団法人ユニジャパン(第26回東京国際映画祭実行委員会)
共催:経済産業省、東京都
期間:2013年10月17日(木)〜25日(金) 9日間
支援:文化庁
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