2014年1月28日火曜日
事件記者 BUN-YA SPIRITS
いま見るとオシャレ! 昭和のブン記者ドラマ
小粋なジャズをBGMに、車は全てクラシックカーという昭和30年代の東京。これが今見るととってもオシャレ。モノクロ映像にしっくりくる。
話も面白いし、登場人物がみな個性的で良く描かれている。当時のしゃべり方が粋でいい。
警視庁詰め櫻田記者クラブの事件記者たち。ライバル新聞の記者たちと一緒に1分1秒を争うスクープ合戦だ。警視庁詰めの記者たちはライバルではあるものの同じ場所で働く仲間でもあり、普段は酒を酌み交わし、情報交換もする。ある時は恩の貸し借りもする。
チームワーク抜群の「東京日報」記者連を中心に、特ダネに生きる男たちを描いたシリーズ。
1話に1回必ずスポンサーとおぼしき製薬会社の商品「ワカ末」が出てくるのが面白い。登場人物がくしゃみをすると誰かが差し出す風邪薬が、かなりわざとらしく露出される(笑)、あまりに毎回出てくるの観客も爆笑。これに気づくには毎回観るしかない。(山崎パンやチキンラーメンも出てくる)
他にも行きつけのお店“ひさご”、相沢キャップのしゃべり、ライバル新聞社のガンさんの間抜けっぷり、新人スガちゃんの活躍、電話のヤマさん、などなど魅力が満載。
元々は当時の人気テレビシリーズだったらしく、その劇場版が本作。1話は60分程度。
役者も今では殆ど分からない人が多いがちょい役で宍戸錠が出てたりする。
当時、NHKのテレビシリーズに感動して事件記者を目指し、NHKに入社したのが、あの池上彰氏だとか。意外な影響力を持ったすごい作品。
—ラピュタ阿佐ヶ谷より—
日本中で爆発的な人気を博した連続テレビドラマ「事件記者」の映画化、日活版10作品&東京映画版2作品を連続上映いたします!
一筋のペン先に全てを懸ける、男たちの不屈の記者魂!スリルとサスペンスとユーモアが絶妙にブレンドされたこの傑作群像劇をぜひ、お見逃しなく!
<シリーズ>
「事件記者」
「事件記者 真昼の恐怖」
「事件記者 仮面の脅迫」
「事件記者 姿なき狙撃者」
「事件記者 影なき男」
「事件記者 深夜の目撃者」
「事件記者 時限爆弾」
「事件記者 狙われた十代」
「事件記者 拳銃貸します」
「事件記者 影なき侵入者」
<作品概要>
「事件記者」 BUN-YA SPIRITS
(1959—66年 日本 50〜60分)
監督:山崎徳次郎
原作:島田一男
出演:沢本忠雄、永井智雄、大森義夫、滝田裕介、園井啓介、高城淳一、山田吾一
配給:日活
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