2014年9月10日水曜日

365日のシンプルライフ  Tavarataivas / My Stuff


「本当に必要なものとは?」のリアル実験

シンプルライフの国、フィンランドからやってきた、現代社会に一石を投じる問題作。といっても、何も難しくなくやっていることはとてもシンプル。
断捨離やエコがブームがあるとはいえ、まだまだ大量消費社会の日本においても注目の作品。若い人が注目しているところがいい。

恋人に振られたペトリは、モノで溢れかえった自分の部屋を見てあるコトを思いつく。自分の生活を一旦リセットして見直すために、全ての持ち物を倉庫に預けて必要なものをひつずつ取り出していくという実験を開始する。
ルールは、
・1日に1つまで持ち出してOK
・新しいモノは買わない
・それを365日続ける
一体何が起こるのか!? リアル実体験ドキュメンタリー。


実験を進める過程での周囲の反応が面白い。「あいつ大丈夫?」、「よく分かんないんだけど」と理解されないながらも本人の固い意志で実験は進む。
だけども何だかんだ応援してくれる友達や家族たち。
この監督の周りの人たちがみんな良いひと! そういうとこに監督の人柄がにじみ出る。

続けていくうちに訪れる心境の変化、おばあちゃんの言葉を経て、かっこいいジャズのBGMにのせて365日の実験最終日を迎える。
そして、ペトルが手にしたものとは?
日本だとグリーンズみたいだと思ったらしっかり映画コメントに参加されていた。

モノに踊らされる生活を見直すキッカケになる良作。
クリーニングデイやサマーハウスでシンプルに暮らすフィンランドから届いた作品だというのがいい。


<作品概要>
365日のシンプルライフ
(2014年 フィンランド 80分)
監督:ペトリ・ルーッカイネン
出演:ペトリ・ルーッカイネン
配給:パンドラ、kinologue

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