スーザン・ボイルに並ぶブリティッシュ・ドリーム!
オーディション番組によって、冴えない携帯ショップの店員からスターダムに登りつめたポール・ポッツの波瀾万丈のサクセスストーリー。
監督は、「プラダを着た悪魔」のデビッド・フランケル。あまり監督名は通ってないが、「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」や「31年目の夫婦喧嘩」などコンスタントに撮っていて、ユーモアを交えつつの感動作が多い。
幼少の頃から歌うことが得意で大好きなポールは、毎日どこでも歌ってしまう。ちょっとおっとりとしてぽっちゃりな彼は、いじめっ子たちの格好のターゲット。大人になってもそれは続くが、オペラ歌手を目指し、歌に磨きをかけイタリアに留学するまでになるが、大きな挫折が彼を待ち受ける。
実際のポール・ポッツは見るからに冴えない典型的ないじめられっ子。更には携帯ショップで時給で働くバイトという経済的にもイケてない。
なのに、そんな彼を愛する彼女をゲット。そしてのその彼女ジュルズが女神のように彼を成功へと導いていく。そのやり方は常にポジティブで欲を出さず、彼を信じ続けていること。彼女の天性の相手を想いやる気持ちがポールを支え、そしてチャンスをつかみ取る。
映画にはオーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」に登場した際の、審査員たちの実際の映像が使用され、そのリアルな反応が番組放映時のような感動を呼ぶ演出がされている。
実際の番組映像はコチラ。
辛口審査員のサイモンは、あのワン・ダイレクションなどをデビューさせた敏腕プロデューサー。このオーディション番組のプロデューサーでもあり、イギリスでは超有名なやり手で本作「ワン チャンス」の製作にも名を連ねている。
そして、スーザン・ボイルも同番組のオーディションで瞬く間に有名になった。
番組映像的にはスーザン・ボイルの方が感動的。何と言っても冴えない見た目の第一印象とその歌の実力のギャップがあまりにあり過ぎて、それが驚きと感動を強調する。
その代表格が、ポール・ポッツとスーザン・ボイル。
サイモン・コーウェル |
それにしても、ポールがオペラ留学するベニスの街がとても美しい。
日本からみると完全な別世界。あんな綺麗な街で本場オペラを聴いたらさぞ感動的だろう。
<作品概要>
「ワン チャンス」 One Chance
(2013年 イギリス 103分)
監督:デビッド・フランケル
製作:サイモン・コーウェル
出演:ジェームス・コーデン、アレクサンドラ・ローチ、ジュリー・ウォルターズ、コルム・ミーニイ、ジェミマ・ルーバー、マッケンジー・クルック、ヴァレリア・ビレロ
配給:GAGA
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