その時期でしかありえないような空気感がいい
君さ〜
っていう呼び合い方がいい、
それって大人になってからじゃ言わないから。
中学生の花とアリス。
時代設定は前作よりも遡る。
対照的な二人が出会って事件が起こる。
目の前のことが「全世界」な学生にとっての大冒険が始まる。
こういう"青春モノ"っていい。
両親の離婚により転校することになったアリスは、初日からクラスの異変に気付く。
どうやらこのクラスでは以前に殺人事件が起こって、そのいわくつきの席が自分が座ることになった空いていたこの席らしい。
花屋敷に住む隣人は誰なのか? 事件に関係するユダとは? 果たして殺人事件の真相は何なのか?
それにしても、花のストーカーばりの恋愛観はすごい(笑)
蒼井優なんて特に中学生のイキイキした感じをすごく出していた。二人ともアラサーなのに(笑) さすが役者さん。
前作ではキットカットとコラボしてたけど本作でもちゃんとキットカットが登場。
岩井俊二監督は、長編アニメーションは初。実写をトレースする感じのアニメーションで、"ロストスコープ"という手法。
この制作手法は、タウンワークスのCMで試されている。
音楽もすごく良くて、ヘクとパスカルが担当。
キットカットとのスペシャルコンテンツも配信中。
その年齢の時にしかない輝きを切り取った作品って、ガス・ヴァン・サントの「永遠の僕たち」とか、ソフィア・コッポラの「somewhere」とかいろいろあるけど、どれもいい。
瑞々しい作品たちだ。
<作品概要>
「花とアリス 殺人事件」
(2015年 日本 100分)
監督・脚本・原作:岩井俊二
出演:(声)蒼井優、鈴木杏、勝地涼、木村多江、平泉成、相田翔子、鈴木蘭々、郭智博、キムラ緑子
音楽:ヘクとパスカル
配給:ティ・ジョイ
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