2015年2月12日木曜日
トム・アット・ザ・ファーム Tom a la ferme
グザヴィエ・ドランが描くサスペンス
田園地帯を駆け抜ける1台の車。
画はとてもキレイなのになぜかザワザワする感じ。もうそこからグザヴィエ・ドランの描くサスペンスの世界に入り込んでいる。
カナダの劇作家ミシェル・マルク・ブシャールの戯曲を映画化した原作モノ。演劇を観に行ったその日になぜ映画化しないんだとその場で映画化のオファーをしたんだとか。
事故で亡くなった恋人の葬儀に出席するため恋人であるギョームの実家に訪れたトムは、弟がゲイであったことを母親に隠し通している兄フランシスに目をつけられる。
ゲイであることを内密にすることを強要され理不尽なフランシスの支配下に徐々に屈していくトム。緊張感のある危ういバランスで物語は進んでいく。
ストックホルム症候群に陥ったようなトム。
サラを呼んでおいてのフランシスをかばってしまうあたりは、ぞぞぞ、と結構ヤバさを感じる。
バーテンダーの話。
そして、最後にお母さんが出てこないあたりがすごく不穏な空気で不安にさせる。
それにしてもホントに25歳?
この感性に影響される人は多いだろうな。
本編の前後に監督本人のインタビューや舞台挨拶の様子も。
計算しているところ感性でやってるとこのバランスがいいのかも。
<作品概要>
「トム・アット・ザ・ファーム」 Tom a la ferme
(2013年 カナダ=フランス 102分)
監督:グザヴィエ・ドラン
原作:ミシェル・マルク・ブシャール
出演:グザヴィエ・ドラン、ピエール=イヴ・カルディナル、リズ・ロワ、エヴリーヌ・ブロシュ
配給:アップリンク
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