ミシェル・ゴンドリーの新作なのに、
わりとひっそりと公開されていた本作。
ちょっと実験的なリアルムービー。
N.Yのワークショップに集まる素人の若者たちを集めて等身大の学生生活を演じさせている。
その日は学校最後の日。
アメリカは学期の変わり目が夏休み。
夏休み前の最後の下校時間、そのバスは生徒たちであふれている。
悪ガキ、女子軍団、いじめられっ子、など学生たちのヒエラルキーがそこにはある。
時間が経つにつれ、また一人下車していき、そのヒエラルキーに変化があらわれはじめる。
見始めたときは、いつ、本番が始まるのかと思っていたらそのまま終わってしまったという感じだったが、後からそういうことか、と感じられるような作品だった。
ミシェル・ゴンドリー、相変わらず攻めてるな、と嬉しくなった。
後から思ったけど、この学生たちのヒエラルキーは、「
桐島、部活やめるってよ」に通じるものがある。同時期に日本とアメリカで同じような世界が撮られるなんて、
面白い偶然もあるものだ。
<作品概要>
「
ウィ・アンド・アイ The WE AND THE I」
(
2012年 アメリカ 103分)
監督:ミシェル・ゴンドリー
出演:マイケル・ブロディ、テレサ・リン、レディチェン・カラスコ
配給:熱帯美術館
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