高度経済成長が著しい中国経済。
でもその恩恵を受けているのは上海など沿岸部の都市部に限られている。
それと対照的なのが内陸部で貧困にあえぐ地域。
その中でも特に最貧なのが雲南省だと言われている。
その雲南の三姉妹がこの映画の主人公。
痩せた土地で産業もなくとても厳しい環境でけなげにも逞しく暮らす三姉妹。
10才、6才、4才の姉妹は、なんと、たった3人だけで暮らしている。
父は町に出稼ぎに、母は前に家を出て行ってしまった。近くに親戚はいるものの、邪険に扱われているという信じられないくらいピンチな環境。
その三姉妹をつかず離れずカメラに収めていく、まさに“ワン・ビンの距離”。 対象に話しかけずとても自然に対象に寄り添うが、
少女たちは普通にカメラ目線になったりしてカメラの存在感はある。
カメラに向かって話してかけてくる運転手もいるから存在を消し去っている訳でもない。
その独特の距離感が、“ワン・ビンの距離”。
すごく地味だけど、すごく残る映画。
劇場には二階堂ふみにそっくりな子がいたが、本人だろうか、、、
<作品概要>
「
三姉妹 〜雲南の子」
(2012年 仏=香港合作 153分)
監督:ワン・ビン(王兵)
出演:
配給:ムヴィオラ
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