2013年8月30日金曜日

容疑者ホアキン  I'm still here


ホアキン・フェニックスが俳優を引退する

そのニュースは知っていた。
詳しくは知らなかったけど、それがこんな大それたことをしでかしていたとはつゆ知らず。
誰も知らなかった訳だけれども。

全米を騙し、怒らせた、お騒がせフェイクドキュメンタリー(なのか?)。
突如、俳優を引退し、ラッパーに転身すると発表した。仕事のオファーは一切断りラッパーとして活動してくが段々と奇行も目立ちはじめ、、、


しかしどんなにバカげたことでもそれを本気でやれるかどうかは難しい。やりきらないと意味がない、だからそういう意味ではホアキンはやりきったのだと思う。

この間(約2年間)仕事のオファーを断り、資産をつぎ込んだらしい(数億円)。
過去のキャリアと未来の可能性を投げ打つリスクがあった訳だから、本気でバカをやったわけだ。
それにしても巻き込まれた周りは随分と迷惑。
それに、フェイクで騙してそれを映画にしても、アメリカのおかしなシステムを皮肉るような風刺があるサシャ・バロン・コーエンとは違い、メッセージがよく分からない。
しかも、途中でバレかかるという割とお粗末な展開。

内容はともかくとして、本気でバカをやりきったことに意味があるのだと思う。
日本でお笑い芸人でもなくこんなことをしでかす俳優はいるだろうか?
アメリカならではなのかもしれない、そう思うとほかでは見れないある種のエンターテイメント作品ということになる。

ちなみに、ホアキンは、お兄さんがあのリバー・フェニックス。お姉さんや妹も役者という芸能一家の出で、本作の監督のケイシー・アフレック(ベン・アフレックの弟)は妹の旦那さんという俳優一族なのです。


<作品概要>
「容疑者ホアキン」 I'm here
(2010年 アメリカ 108分)
監督:ケイシー・アフレック
出演:ホアキン・フェニックス、アントニー・ラングドン、ケイリー・ベルロフ、ラリー・マクヘイル、
配給:トランスフォーマー

0 件のコメント:

コメントを投稿