2013年8月29日木曜日
ジャーニー/ドント・ストップ・ビリーヴィン DON'T STOP BELIEVIN' EVERYMAN'S JOURNEY
YouTubeでヴォーカルを探す。
そんな時代になったのだ。
往年のバンド“ジャーニー”が新しく活動していくためにとった行動は、YouTubeをひたすら見まくって才能あるヴォーカルを探し出すことだった。
1975年のデビュー以来、プラチナディスクを8枚も獲得するなどメガヒットを連発してきたアメリカを代表するバンド“ジャーニー”。
でも、ヴォーカルのスティーヴ・ペリー脱退後、後任ヴォーカルも脱退し、ヴォーカル不在で岐路に立たされていた。
そこで発掘されたのが、アーネル・ピネダ。
フィリピン人、40才、妻子あり。
ギタリストのニール・ショーンは彼を見つけるやすぐにアーネルに連絡をとり、
トントン拍子でアーネルは、スターバンドとツアーをともにすることになっていく、、
これがドキュメンタリーなのがいい。
今どきのアメリカン・ドリームなサクセスストーリー(というかおとぎ話)は、
演出された作品や名優の演技でもアーネルの生のリアクションにはかなわない。
彼の才能を買っていたアーネルの友人がバーやライブハウスで歌うアーネルの映像を
ネット環境の悪い中(アップロードに一晩かかることもあったとか)、大好きなジャーニーの楽曲を中心にひたすらYouTubeにアップし続けていたのだ。
人生何があるか分からない。
極貧で育ち、一時は路上で暮らし人生を見失ったときもあった。
それでも彼は歌い続けた、歌うことで得たギャラで弟たち家族を養った。
そして、ニールから連絡がくる。
歌うことを決して止めなかったアーネル、彼の才能を信じ続けた友人。
現代のシンデレラストーリーだ。(男だけど)
ジャーニーの代表曲「Don't stop believin'」は、海外ドラマ「glee/グリー」のカバーもあり全世界で最多ダウンロードを獲得。
<作品概要>
「ジャーニー ドント・ストップ・ビリーヴィン」 Don't stop Believin' everyman's journey
(2012年 アメリカ 105分)
監督:ラモーナ・S・ディアス
出演:ニール・ショーン、ジョナサン・ケイン、ロス・バロリー、ディーン・カストロノボ、アーネル・ピネダ
配給:ファントム・フィルム
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