2014年4月10日木曜日
K−20 怪人二十面相・伝
まるでルパン三世!? マンガ的なノリの軽さ
金城武が主演する日本映画。北村想が原作の「完全版 怪人二十面相・」を映画化。架空の日本を舞台にした世界観はハリウッドのアメコミ映画のよう。
第二次世界大戦がなかった設定の1949年の帝都。一部の特権階級が富の9割を独占する格差社会で義賊・怪人二十面相が出没。ふとしたことから二十面相と間違われたサーカス団員の遠藤平吉は、警察に追われる立場になってしまう。自ら疑いを晴らすために、令嬢の羽柴葉子や明智小五郎を巻き込み、本物の怪人二十面相と対決する。
冒頭の映像は、すごく雰囲気があってハリウッド映画のような世界観がみごとに演出されていた。
この独特の世界観(美術面)がこの映画のポイントだろうか。
金城武のカタコト的な日本語が最後まで気になってしまうのが、ちょっと残念。
しかも後半のビルから飛び降りるアクションシーンは、ハリウッドのアメコミというよりかはルパン三世のような、コミカルで軽いノリな感じになってしまっている。
この映画が製作された2008年は、ちょうど「レッドクリフ」の時期と同じ。あちらは香港映画の巨匠ジョン・ウーが手がけた巨額の製作費の超大作で、主演の2作品はどちらも大ヒット。やっぱり金城武は中国語(台湾語?)の方がしっくりくる。
<作品概要>
「K−20 怪人二十面相・伝」
(2008年 日本 137分)
監督:佐藤嗣麻子
原案:江戸川乱歩
原作:北村想
出演:金城武、松たか子、仲村トオル、本郷奏多、國村隼、高島礼子、鹿賀丈史
配給:東宝
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