2014年4月11日金曜日
プラチナデータ PLATINA DATA
情報化社会におけるデータ管理の危険性を警告
東野圭吾の同名小説を嵐の二宮和也主演で映画化したサイコサスペンス。監督は、「龍馬伝」の演出を評価され「るろうに剣心」で監督デビューした大友啓史。剣のアクションはないサスペンスを描く。
2017年。犯罪捜査は、DNA捜査により検挙率100%、えん罪率0%という驚異的な数値になっていた。国民のDNA情報をデータ化し、犯人を割り出して行く。DNA捜査の専門家で天才科学者の神楽は、ある連続殺人事件を担当するが、犯人のデータは、「Not Found」(類似データがない)となってしまう。更に、DNA捜査のシステム開発をする蓼科兄弟が殺害される。そしてそのDNA捜査によって、出てきた犯人情報は、神楽自身だった。身に覚えのない神楽は真相を探るべく単独で動き出す。
原作では違うのかもしれないけど、謎を膨らませるための思わせぶりな伏線が結構お粗末。杏は情報を握っているかなり重要な役どころぽかったのに、結局なんだったのでしょうか。。どういう事だったのかイマイチよく分からない。
サスペンスやミステリーは、謎な展開を膨らませるために多少強引な理由付けも必要だが、強引でも面白ければ許される。だから逆に細かいところの粗が目立ってしまうようだとちょっとツライ。
個人情報が脅かされる日々なので、情報化社会への警告としてのテーマ性は良い。
facebookやLINEなどSNSがかなり身近になった現代。それらは携帯の電話帳を読み込み自社のデータとして保存していく。更に「この人も知り合いじゃないですか?」と個人情報の共通項を照合してサービスに利用していく。
そんな個人情報が知らないうちに利用されていく現代で、自分の情報の危機管理を訴えることにおいては意義がある。
<作品概要>
「プラチナデータ」
(2013年 日本 133分)
監督:大友啓史
原作:東野圭吾
出演:二宮和也、豊川悦司、鈴木保奈美、生瀬勝久、杏、水原希子、萩原聖人
配給:東宝
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