2014年2月22日土曜日

キック・アス ジャスティス・フォーエバー  KICK-ASS 2


おバカ映画の第2弾がパワーアップして帰ってきた!

クロエが大分オトナっぽい。前回までは完全に少女だったけど普通の女子高生に。男性アイドルを見てときめいたりしちゃう意外な一面も。
主要キャストはそのままに、新たにジム・キャリーなどが加わり、ヒット作の続編らしいスケールアップで登場。

キック・アスことデイブと、ヒット・ガールことミンディは、ヒーローであることを封印して普通の学生として学園生活を送っている。やがてデイブは卒業が近づき、ホンモノのスーパーヒーローになろうとし、元ギャングの活動家スターズ・アンド・ストライク大佐に触発され、スーパーヒーロー軍団“ジャスティス・フォーエバー”を結成する。そこに前作で父親をバズーカーで吹っ飛ばされたレッド・ミストが“マザー・ファッカー”と名を変えて、悪の軍団を率いてキック・アスに迫る。


バカバカしさ全開な路線はそのままも、前作ほどの切れ味はない。ヒーローのマスクを被っただけのオタク少年と、敵を殺しまくる子供(女の子)というインパクトが凄かった分、それが当たり前となった今作は、予算やらキャストやらの“スケール感”以外にも前作を上回る“何か”が必要だったが、スケール感に終わってしまった感が否めない。オタク少年も結構マッチョないい体になってたし、クロエもオトナっぽくなっているので前作の特徴とは違ってきてる。
そんな中でいい味を出していたのが、レッド・ミストことマザー・ファッカーだ。ネーミングセンスも最悪ながら、ヘタレ具合といい、頭の悪さといい、舌足らずなしゃべり方といい、かなりキャラ立ちして一番面白かったかもしれない。主役の二人以外のキャラにも結構フォーカスが当たっていたので、更なる続編の要素を手探りしていたのかも。


作品がヒットしたから続編を作る、というノリだと今までは「ドラゴンボール」並みにスケールアップをさせていくパターンが多かったハリウッド映画。「ダイ・ハード」なんかは息子が大人になっても一緒に暴れまくる(笑) それとは一転、「インファナル・アフェア」は良くできていた。最初から3部作だったんじゃないか、というくらい脚本が練られていて、前作に全く引けを取らないくらい面白い!
それを学んでか、最近のハリウッドは、「エピソード0」や「ビギンズ」など前日譚で脚本を凝らし、新しいパターンの続編を創り出して生き長らえている。
だけど「ゴッドファーザー」の方がやってたことは先か。

「キック・アス」に関しては、おバカ全開で“オタク心”の部分をついていけなくなるくらい突き抜けてやってもらいたい。


<作品概要>
キック・アス ジャスティス・フォーエバー」 KICK-ASS 2
(2013年 アメリカ=イギリス 103分) 
監督:ジェフ・ワドロフ
製作:マシュー・ボーン、ブラッド・ピット
出演:アーロン・テイラー=ジョンソン、クロエ・グレース・モレッツ、クリストファー・ミンツ=プラッセ、ジム・キャリー、モリス・チェスナット
配給:東宝東和

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