2013年8月23日金曜日

太陽がいっぱい Plein soleil


やっぱり名作はいい。

アラン・ドロンがかっこいい。
ファッションがいい。
イタリアの港町がとてもいい。

ヌーヴェル・ヴァーグの時代に前世代のルネ・クレマンが見せつけた傑作。
でも脚色にポール・ジェゴフ、撮影にアンリ・ドカエを起用、若手をちゃっかり巻き込んでいる。

1960年、
前年に「勝手にしやがれ」、「大人は判ってくれない」、「いとこ同志」などヌーヴェル・ヴァーグの旗手たちが次々と話題作でデビューして注目されていた時期。しっかりと物語を作り込んだ対抗作でみごと実力を発揮させた。

奔放なドラ息子に振り回される前半と、完全犯罪を進行する後半。
そして満足しきった笑顔と美しすぎるビーチの蒼い背景とともに迎えるエンディング。
ニーノ・ロータの音楽。 完璧な映画だ。

エンドロールがないのにブラックバックのままニーノ・ロータの音楽だけが
なり続ける最後も昔の映画っぽくて印象的。



<作品概要>
「太陽がいっぱい」 Plein soleil
(1960年 フランス=イタリア合作 118分)
監督:ルネ・クレマン
出演:アラン・ドロン、モーリス・ロネ、マリ・ラフォレ
配給:コムストック・グループ


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