2014年3月11日火曜日

愛の渦


タイトル通り、まさに“愛の渦” 乱交ムービー!

三浦大輔が自らの原作を脚本&監督。ノリに乗っている若手戯曲家の長編4作目の監督作品。
池松壮亮、新井浩文、滝藤賢一、窪塚洋介、田中哲司など豪華キャスト陣が集結。

とあるマンションの一室に集まった男女8人。ここはセックスしたくてたまらない人々が集まる乱交パーティ会場。ぎこちなく世間話から始まるも、一旦“事”が始まると徐々にむきだしの欲望があらわになっていく。フリーター、OL、学生、ニート、童貞、常連、保育士、サラリーマン。その乱交の向こう側には何があるのか。

着衣時間がわずか18分という笑劇の展開(笑)
BGMのように喘ぎ声が劇場いっぱいに鳴り響く。ポルノ映画でもないのにこの展開はすごい、そしてもちろんエロだけで終わる作品では全くない。元々は監督の三浦大輔が主宰する劇団ポツドールにて上演されていた作品。


それにしても俳優陣はよくぞ引き受けたというチャレンジな内容。ほぼ服を着ていない状況で絡みまくり、喘ぎまくりの展開。特にメガネの女子高生役の門脇麦は凄い!“地味で真面目そうな容姿ながら、誰よりも性欲が強い女子大生”という笑ってしまうくらいすごい役どころで、相当の決意のもと参加したに違いない。

※CM 東京ガス(門脇麦)

知らない男女が集まり、徐々にその本能がむき出しになっていく様を描くのはお見事。設定が乱交パーティという特異なものではあるけれど、人間の集団心理や格差、好き嫌いなどがえぐり出されていく様は、普段何気なく生活している人々に隠された本性を皮肉っていて、そして笑わせてくれる監督の手腕は素晴らしい。

途中参加の柄本時生の「高度なギャグ」にも相当笑わされる。


<作品概要>
愛の渦
(2014年 日本 123分)
監督・脚本・原作:三浦大輔
出演:池松壮亮、門脇麦、滝藤賢一、中村映里子、新井浩文、三津谷葉子、駒木根隆介、赤澤セリ、柄本時生、信江勇、窪塚洋介、田中哲司
配給:クロックワークス

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