2014年11月21日金曜日

世界の映画祭  International Film Festival


世界の映画祭って何がある?

世界中に映画祭ってあるけど、何がどう違うのか?
「カンヌ映画祭」って聞くけど、アカデミー賞と何が違うの?

アメリカのアカデミー賞とは、アメリカ国内で製作、上映された過去1年間の作品を対象としていて、6000人以上と言われる映画業界関係者からなるアカデミー会員によって選考されるもの。
そこから、作品賞や監督賞、主演女優賞などが決まります。

だから、その年のナンバー1を決めるアメリカだけのイベントです。
日本アカデミー賞、英国アカデミー賞、セザール賞(フランス)も同じ。


それに対して、世界中の作品を対象として、“まだ公開されていない作品が観れる”のが「国際映画祭」です。
大体2週間くらい開催していて、その期間に世界中からやってきた“初出し”作品が会場で上映されます。そして、コンペティション部門では、その中から映画監督などから構成された審査委員会によってグランプリや男女優勝が決められます。

国際映画祭は、
・初出し作品の中からグランプリなど賞を与える
・一般の映画ファンが映画祭上映作品を鑑賞できる
・各国のバイヤー(配給会社)が自国での公開のために買い付けにくる
という意味合いがあります。

ロカルノ映画祭

<主な世界の国際映画祭>

2月 ベルリン国際映画祭(ドイツ)  最高賞:金熊賞  来場規模41万人
5月 カンヌ国際映画祭(フランス)  最高賞:パルムドール 来場規模1.1万人
8月 トロント国際映画祭(カナダ)  来場規模32万人
8月 ロカルノ国際映画祭(スイス)  最高賞:金豹賞  来場規模8000人
8月 モントリオール国際映画祭(カナダ) 来場規模25万人 フランス語圏のためフランス作品が多い
9月 ヴェネチア国際映画祭(イタリア)最高賞:金獅子賞(作品) 監督は銀獅子賞 “ベネチア”とも表記 来場規模17万人
10月 釜山国際映画祭  アジアの新人監督中心  来場規模22万人
10月 東京国際映画祭  長編のみが対象 最高賞:東京グランプリ 来場規模12万人
2年に1度 モスクワ国際映画祭(ロシア) 最高賞:最優秀作品賞

※カンヌ、ベルリン、ヴェネチアが世界三大映画祭

日本を代表する国際映画祭と言えば、「東京国際映画祭」だけど、最近はおとなり韓国の釜山映画祭にだいぶ押され気味。アジアでの地位はぜひ築いてもらいたい。

星空の映画祭

国内にも映画祭はいろいろあって、地域の振興に役立っているものもある。
温泉街にある「湯布院映画祭」は、映画館のない街ということでも有名だし、八ヶ岳で夏の夜空の下で開催される「星空の映画祭」など。

短編専門の「ショートショートフィルムフェスティバル」、
こどもが主役の「キンダーフィルム映画祭」、
ドキュメンタリーに焦点を当てた「やまがた国際ドキュメンタリー映画際」、
料理メインな「東京ごはん映画祭」、
お笑いの「したまちコメディ映画祭」、
などなど。

けっこう個性的な映画祭は意外とあるものです。
何はともあれ是非体験を。




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