2014年1月14日火曜日

手仕事のアニメーション 「ゴールデンタイム」&「タップ君」 「つみきのいえ」


日本を代表するプロダクションによる手作りアニメーション

「海猿」、「ALWAYS 三丁目の夕日」など数々のヒット作を製作するROBOTと、VFXプロダクションの白組が贈るオリジナルの短編アニメーション。言葉のない映像で海外でも通じるアニメを届ける。

「ゴールデンタイム」
高度成長期、用済みになった家具調テレビが廃品置き場から脱出しようと奔走する。
公式サイト
人生で2回目のゴールデンタイム(黄金期)を手に入れようとドタバタと立ち回る仕草に愛嬌があって面白い。

「タップ君」
靴職人のお店にはいつもボロボロの靴たちが修理のために運ばれてくる。ある日、タップダンサーの靴がやってくる。靴職人が家に帰った夜、靴たちは密かに会話を始め出す。
人がいなくなった後に靴たちが動き出す感じは「トイストーリー」のよう。

「つみきのいえ」
水没した街に住む老人は、更に水かさが増し上の階に部屋を作り始める。そんな中、愛用のパイプを階下の海の中に落としてしまう。それを拾うべく海中に没した階下に潜っていくがそれぞれの階下に潜るたびに昔の思い出がよみがえっていく。
第81回アカデミー賞短編アニメーション賞を受賞

ゴールデンタイム
タップ君
つみきのいえ

結局は、併映されていた「つみきのいえ」が一番良かった。
絵本では解説があるけれどアニメでは一切セリフはない。画だけでかつて一緒に暮らした家族の思い出や、何故この家はつみきのように積み上げられているのかが分かる。
地球温暖化なのか、メッセージ性も感じられてとてもいい。

タップ君の美術は全て監督が手がけている。この辺りのクオリティはとても高い。
三谷幸喜演出の人形劇「新・三銃士」も日本製で井上文太デザイン。だけど最近の宝くじのCMでキムタクや渡哲也が扮したパペットはアメリカ製。ロサンゼルスの CHIODO BROS が製作。何でも日本ではできない顔の動かし方ができるんだとか。この手の細かい技術は日本のお家芸なので、アメリカに発注せずとも国産でやってもらいたい。
そのためにも、このアニメーション業界の若手にはがんばってもらいたい。


<作品概要>
手仕事のアニメーション

ゴールデンタイム」 (2013年 日本 22分)
監督・脚本・アニメーション・キャラクターデザイン:稲葉 卓
製作:ROBOT

「タップ君」 (2013年 日本 23分)
監督・人形制作・美術デザイン:アンマサコ
製作:白組

「つみきのいえ」 (2008年 日本 12分)
監督・アニメーション:加藤久仁生
製作:ROBOT


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