2014年1月8日水曜日

キック・アス  Kick Ass


アメコミの超変化球ムービー!

アメリカでなければ絶対に制作されないようなオタクムービー。突き抜けたことができたのが面白い。それが勝因の全てだろう。大手スタジオでの話があったそうだけどやらなくて大正解。規制にとらわれて中途半端にまとまってしまうほど面白くない映画はない。

スーパーヒーローに憧れるイケてないオタク少年デイヴは、ある日、自らスーパーヒーローになろうと決心し、ネット通販で買ったコスチュームに身を包み悪を撃退しようとするが、当然何の特殊能力もないため見事に返り討ちにあう。だけどそれがキッカケで憧れのケイティと急接近。懲りずに再会したパトロールで犯罪組織に巻き込まれるが、同じようにコスチュームを着た謎の少女ヒット・ガールに助けられる。彼女の父親ビッグ・ダディも登場し、デイヴの日常は劇的に変わっていく。

全然強くないキック・アスがギャングにボコボコにされるのに笑わされるが、わずか11歳の少女ヒット・ガールがそれを助けて相手を殺しまくる!この意外すぎてやりすぎな展開がこの映画の肝だ。大手スタジオからクレームがついたのもこの部分だとか。ヒット・ガールの削除を要求されたとか。でもこのキャラクター設定を守り抜くべく監督は私財を投じて製作し映画を完成させた。恐るべき映画愛。(原作愛?)

ヒット・ガール役のクロエ・グレース・モレッツは、本作のパート2「キック・アス ジャスティス・フォーエヴァー」にも出演。その他には「(500)日のサマー」「ジャックと天空の巨人」「ヒューゴの不思議な発明」「キャリー」など。最近はグッと大人っぽくなった。


<作品概要>
キック・アス」 KICK-ASS
(2010年 イギリス=アメリカ 117分)
監督:マシュー・ボーン
出演:アーロン・ジョンソン、クロエ・グレース・モレッツ、ニコラス・ケイジ、クリストファー・ミンツ=プラッセ、マーク・ストロング
配給:カルチュア・パブリッシャーズ

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