2013年9月6日金曜日

ハッシュパピー バスタブ島の少女  Basts of the Southern Wild


若干6歳の少女が見せる、生きる力。

バスタブ島と言われる湿地帯にある世間から隔離されたコミュニティで暮らすハッシュパピー、父親と毎日、厳しくも楽しい日々を過ごしているがある日バスタブ島が暴風雨に襲われ壊滅状態に。更に父親が重い病に冒され始め危機が迫る。

過酷な環境に暮らしながらとても逞しく、生きることに貪欲でとても清々しい。

しかし、驚きなのがこの幼い少女は父親とは別々に暮らしていること!それが父親の教育方針。早い時期から自立させることを覚えさせようというのか。それにしても幼い我が子を別の建物(と言ってもプレハブ小屋)に一人で住まわせるとは。ちょっと考えられないくらいの自立方針。
ハッシュパピーは料理をしようとヘルメットをかぶってガスバーナーで火をつけるが、みごとに火事を起こしてしまう。
今の日本だったら考えられない環境(笑)

それだけ自立心を育まれたハッシュパピーはこのバスタブ島のコミュニティを守ろうという使命感も人一倍強い。この強さを当時6歳のクワベンジャネ・ウォレスちゃんが見事に演じきっている。彼女のインタビューを見ると案外都会っ子で役柄とはまるで違って面白い。

彼女の視点で描かれるこの世界は、恐ろしい野獣がいたり幻想的な街が海の向こうにあったりと、まるでおとぎ話のようだ。



<作品概要>
ハッシュパピー バスタブ島の少女」 Beasts of the Southen Wild
(2012年 アメリカ 93分)
監督:ベン・ザイトリン
出演:クワベンジャネ・ウォレス、ドワイト・ヘンリー
配給:ファントム・フィルム

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