外国人からみた日本国憲法。改正の是非。
監督のジャン・ユンカーマンは日本通のアメリカのジャーナリストで映画監督。9.11の時にノーム・チョムスキーにインタビューした「チョムスキー9.11」の監督でもある。
軍隊や戦争を放棄する日本の平和憲法は世界的にも珍しく、注目される憲法なのだ。
それを世界各国の知識人たちが独自の見解を語る。
歴史家のジョン・ダワーと作家・政治学者のC・ダグラス・ラミスを中心に、社会学者の日高六郎、日本国憲法の草案に携わったベアテ・シロタ・ゴードン(マッカーサーとのやり取りの記憶などは、まさに生きる歴史的証人!)、政治学者チャルマーズ・ジョンソン、そらに中東や中国、韓国の女性活動家や歴史学者など様々な角度からの見解が聞ける。
日高六郎がいうように日本の憲法改正は国内問題ではなく、国際問題だという意識が出る。アジア諸国にとっては、日本憲法9条自体が抑止力になっている。
日本が憲法9条を改正する問題が起こるだけでアジア諸国を刺激するのだ。
地味でお固い作品の感じがするがとても見やすい。
女優の吉永小百合やスタイリストの伊賀大介がコメントも寄せている。
ちなみに本作のパンレットは冊子でなくて、なんと普通の本。
表紙のイラストを飾るのは、奈良美智。
John Junkerman |
憲法改正が取りざたされる今だから観る価値があり、外国人の視点を通して気づかされる事実を感じたい。
<作品概要>
「映画 日本国憲法」
(2005年 日本 78分)
監督:ジャン・ユンカーマン
出演:ジョン・ダワー、C・ダグラス・ラミス、日高六郎、ベアテ・シロタ・ゴードン、チャルマーズ・ジョンソン
配給:シグロ
0 件のコメント:
コメントを投稿