2013年9月15日日曜日
ラストサムライ The Last SAMURAI
渡辺謙を世界に見せつけた滅び行く美学
「ラストサムライ」はハリウッドが描く日本にしては当時とてもかっこ良く描かれていた作品だった。そこは違うだろ、日本人はそうはしない、という突っ込みどころはまだまだあるものの、それまでの日本を描いたハリウッド作品がひどかっただけにジャッジは厳しくない(笑)
明治という新しい時代に入りサムライはもはや時代遅れで新政府にとっては邪魔な存在になりつつあった。アメリカの南北戦争の英雄で近代化を目指す日本に教官として雇われたオールグレン大尉(トム・クルーズ)はそんな中でサムライとしての生き方を貫こうとする勝元に出会う。そんな彼に共感し行動をともにするようになる。
明治時代に新政府に反乱を起こした事件はいくつかあるが有名なのは西郷隆盛の西南戦争だろう。人望が高い西郷のもとへ不平が爆発した士族が集まり大反乱へと発展し新政府軍によって鎮圧される。
そんな日本の歴史的事件をモチーフに滅び行くサムライの美学をイーストウッドばりに描いてみせた。
この映画ではとにかく渡辺謙、真田広之がかっこいい!この二人が世界に出るキッカケとなった作品だ。特に渡辺謙は本作でアカデミー賞助演男優賞にもノミネートされ、一躍有名となった。この後「バットマン・ビギンズ」「SAYURI」「硫黄島からの手紙」「インセプション」と次々とハリウッド大作に抜擢。いまや歴としたハリウッド俳優だ。
ちなみに「硫黄島からの手紙」の際にできたクリント・イーストウッドとの信頼関係が、「許されざる者」のリメイクという不可能と思われた企画を成功に導いたのだとか。
真田広之にいたっては最後の殺陣がかっこよすぎ、主演のトム・クルーズより目立ってしまい大幅にカットされたとか。彼も「ウルヴァリンSAMURI」「47RONIN」など出演作が続く。
<作品概要>
「ラストサムライ」 The Last Samurai
(2003年 アメリカ 153分)
監督:エドワード・ズウィック
出演:トム・クルーズ、渡辺謙、真田広之、小雪、ティモシー・スポール
配給:ワーナー・ブラザース映画
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