2013年9月29日日曜日
SHORT PEACE ショート ピース
日本のお家芸は、やはりアニメーション!
大友克洋をはじめ日本のアニメ—ション作家による「日本」をテーマにした4本のオムニバス作品。
基本的にアニメのクオリティはどれも高い。
この手の細部にこだわるところや世界観は日本の作品がやっぱりすごい。全般的に面白かったし尺も短く(オムニバスはあまり多くみても疲れるから)このくらいだとすごく観やすい。68分。
◎「オープニング」 ※森本監督
「不思議の国のアリス」を思わせ、いまから異次元に向かうという雰囲気が演出されていた。
◎「九十九」(つくも) ※森田監督
道に迷った旅人が古びた祠で体験する摩訶不思議な出来事。
捨てられたガラクタたちが怨念となって旅人を惑わす。話的にはいいのに、CGの動きだけがとても残念!中世の日本の感じにCGで動くキャラがなじんでない。。
◎「火要鎮」(ひのようじん) ※大友監督
絵巻にかかれているようなキャラのタッチと展開が独特でいい感じ。
火消に恋した女が火事をおこす。江戸の大火になぞらえた恋物語。逃げ惑う群衆に逆らって「どけ、どけー」と刺青をいれた火消組の男たちがハシゴをかついで向かう姿はとても勇ましい。
◎「GAMBO」 ※安藤監督(原案:石井克人)
鬼に娘を差し出す貧村でおこる、シロクマと野武士の鬼退治。
日本の鬼退治をモチーフに鬼にエイリアンの要素があったり何故かシロクマがいたり、と色んな要素が加わってグロくも独特の世界観をつくっている。
◎「武器よさらば」 ※カトキ監督(原作:大友克洋)
唯一、設定が近未来。武装した5人組が廃墟と化した都市に潜入するが無人戦闘ロボットと遭遇し市街戦へ突入する。大友ワールド全開!アニメだけど手持ちカメラの手振れがあるような演出もあり臨場感ある戦闘シーンで一番面白い。
総じてレベルが高くて独自の世が時代劇か富士山と単純過ぎたりと突っ込みたい点もあるが、じてレベルが高くて独自の世界観がある。
今敏が亡くなり、宮崎駿が引退したいま、間違いなく次世代を担うクリエイターたちだ。
※それにしてもパンフレットが1500円もするっ
<作品概要>
「SHORT PEACE」
(2013年 日本 68分)
監督:大友克洋、森田修平、安藤裕章、カトキハジメ、森本晃司
出演:(声)山寺宏一、早見沙織、森田成一
配給:松竹
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