2013年9月7日土曜日

塀の中のジュリアス・シーザー Cesare deve morire


イタリアの囚人たちによる本気の演劇。

本物の刑務所の囚人たちに演劇を教え、演じることで起こる囚人たちの変化を描き出す。
ローマ郊外にあるレビッビア刑務所では定期的に演劇実習が行われている。今回の演目はシェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」。

この囚人たちがすごい!気合い入りまくり。演技経験などない彼らだがオーディションでは自ら志願し意気込みをみせる。
彼らは皆、重罪犯。強盗、殺人、恐喝などマフィアの一員だったりする。

そして彼らに演じさせる今回の演目がなんと「ジュリアス・シーザー」なのだ。これは古代ローマ帝国での悲劇。独裁者、陰謀、暗殺、死の余波を描く。裏切りや殺人が隣り合わせで生きてきたであろう彼らは、役にのめり込むうちに自分たちの過去の経験やトラウマが交錯しはじめ稽古を続けられない者も出てくる。
刑務所のいたるところで稽古が始まるのだがみんな本気ですごい。


ある意味“ホンモノ”の彼らだから出せる凄みがあるのだと思う。
それが目撃できるのがこの映画だ。


<作品概要>
塀の中のジュリアス・シーザー」 Cesare deve morire
(2012年 イタリア 76分)
監督:パオロ&ビットリオ・タビアーニ
出演:
配給:スターサンズ

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