ベルナルド・ベルトルッチの処女作。
河原で娼婦の遺体が発見される。
こそ泥、高利貸し、同性愛者、盗みをした少年たち、次々と浮かび上がる容疑者。証言がそれぞれ違う彼らへの尋問を通じて犯人が浮かび上がる、、、
ピエロ・パオロ・パゾリーニの助監督を務め、彼の原案で若干21歳で監督デビューしたのが本作。
処女作だけあってかなり荒削りな作り。だけど21歳で撮った作品ということであれば才能を感じる作品ではある。21歳と言えば大学生。芸大の映画サークルで学生が撮った作品を思い出すとその差は明らか。観る側のことを考えない、とても自己満足的でセルフィッシュな作品をつくりがちな学生作品とは明らかに違う。
有名監督の若かりし時に撮った作品を観るのは結構楽しい。荒削りで挑戦的な作品の中でその後のスタイルを感じさせる要素が発見できたりする。卒業制作の短編など秀逸なものは多い。昔観たポランスキー(だったと思う)の短編はすごく印象に残っている。
<作品概要>
「殺し」La commare secca
(1962年 イタリア 92分)
監督:ベルナルド・ベルトルッチ
出演:フランチェスコ・ルイウ、ジャンカルロ・デ・ローザ、アルフレード・ロッジ、アレン・ミジェット
配給:ザジフィルムズ
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