2013年9月6日金曜日
ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの Herb&Dorothy 50×50
ちいさなちいさなアートの巨人の集大成。
彼らが愛するのは現代アート。
自分たちのお小遣いの範囲で買えて自宅のアパートメントに収納できる、その条件の中でコツコツと大好きなアートを集めてきた。好きだからずっと継続してきたこと。それがいつの間にか世界的なコレクターとなってしまっていた。そんな老夫婦を描いた前作。今は大物となったアーティストなどの膨大な量の作品がベッドの下やダンボールの中から次から次に出てきて世間をあっと言わせた。
その彼らがその後のどうなったのか。
今作では自宅では収集しきれなくなった作品が美術館に寄贈されるが、なんと美術館でも収集しきれない(笑)そこでアメリカ全土にある美術館に声をかけ50の美術館に50作品ずつ寄贈・展示する壮大なプロジェクトが立ち上がる!
普通の仕事(郵便局員と図書館司書)をして趣味の範囲でコツコツと本当にコツコツと続けてきたことでもこれだけ継続できるととても大きなことになると改めて気づかされる。
現代アートの巨匠たちもハーブとドロシーには一目置く。若かりしころ、誰にも認められなかった頃に彼らは評価してくれて作品を買ってくれたのだ。彼らのお小遣いの範囲に値切られるそうだけれども(笑)。それでも若手アーティストにとっては嬉しいもの。
ハーブとドロシーは結局集めたアート作品を生涯一度も売らなかったとか。
これぞ真のコレクター! 彼らのようなひとにアート界は支えられている。
後日談。
ドロシーとのエピソードが佐々木監督のブログに紹介されています。
http://megumisasaki.com
<作品概要>
「ハーブとドロシー ふたりからの贈りもの」 Herb&Dorothy 50×50
(2012年 アメリカ 87分)
監督:佐々木芽生
出演:ハーバート・ボーゲル、ドロシー・ボーゲル、リチャード・タトル、クリスト、ロバート・バリー
配給:ファイン・ライン・メディア・ジャパン
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