2013年9月15日日曜日

レ・ミゼラブル  Les Miserables


ミュージカルでみせる正統派洋画大作。

2012年12月公開ながら2013年の興行成績で洋画トップ(60億円超え)となる大ヒットとなった。
ビクトル・ユーゴー原作で世界中で愛されるミュージカル「ああ無情」は日本でもおなじみだ。ヒュー・ジャックマンはじめ豪華キャストで中世ヨーロッパの背景、セット、衣装までおおがかりなお金のかかった大作。この堂々たる作りだが監督のトム・フーパーはまだ長編4作目の若干41歳。この若さにしてはベテランのような題材と落ち着きぶりで若々しさはない(笑)前作「英国王のスピーチ」がアカデミー賞をとったがこちらも秀作。前々作「くたばれユナイテッド サッカー万歳!」から着実にステップアップしてきている。

今作は俳優陣も良かった。ジャン・バルジャン演じるヒュー・ジャックマンはマッチョで役柄にマッチ、歌声もよかった。アン・ハサウェイの坊主頭も話題になり、若手注目株の女優アマンダ・セイフライドも出演。でもこの映画でひと際輝いていたのがマリウス役のエディ・レッドメイン!無邪気な笑みを見せるイケメンで歌もうまかった。普段の私服もおしゃれでファッション誌でも取り上げられるほど。


それと引き換えひどかったのがラッセル・クロウ。役者としてはとても好きなのだが、なんと音痴(笑)このミュージカルでは周りがうまいだけにかなり違和感が・・・なぜオーディションを通過できたのだろうか。あの低音ボイスはジャン・バルジャンを追いつめる警部としてはとても迫力あるのだが、歌いだすとハイトーンに(笑)未見のひとには是非観てもらいたい。

でも全体的には完成度が高く大ヒットしたのは納得。大人を中心に幅広い層に受け入れられていた。小細工無しの正統派ミュージカルの大作映画だ。


<作品概要>
レ・ミゼラブル」  Les Miserables
(2012年 イギリス 158分)
監督:トム・フーパー
出演:ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライド、アーロン・トヴェイト
配給:東宝東和

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